犬の出張施術行ってきました
「先生!馬にやられているなら、犬もできますよね?」
と、突然電話がかかってきた。
こういう展開大好き 笑
「生きとし生けるものすべて」
が僕の施術対象であり、目標でもある。
生命と共感している時間はかけがえのない至福の時である。
今回のワンコはホワイトシェパードの4歳
色々な賞もとっているような賢くてグッドルッキングな女の子。
依頼者からは「普段、よく縮こまっている時が多いので凝っていると思うから診てほしい」
とのこと。
犬とのファーストコンタクトはいうまでもなく重要だ。
警戒されて拒絶されたらおしまいだ。
僕はいつも最初に動物接するときには
「自然体になること」
を心がける。
こちらの意図みたいなものに動物は警戒してしまうからだ。
「無」になるというか、同じ生命体としてナチュラルに向き合うというか…
「○○やってやろう!」
みたいな気負いはこの段階では要らないと思う。
今回はおどろくほどスンナリ相手が僕を受け入れてくれた。
(男の人は苦手だと依頼者は話していたのだが)
すぐに僕の膝に頭をのせて身体を預けてくれた。
時折、顔をペロペロ。
触っていくと、首周りの筋肉が硬くなっている。
肩甲骨の側にある、上部胸椎周辺も硬くなっていて、触ると犬もビクッと反応する。
右の前足の筋肉も若干張っている。
おなか周りもちょっと硬い。
その反面、腰椎からお尻にかけては、上半身にくらべて逆に気血の流れが弱い感じがした。
手順としては、
まず、首周りにやさしく手をあてがい、じんわり圧を与える。
犬の方も安心してきて余計な緊張がとれてくる。
もう片方の手でやさしく背骨に沿ってソフトな圧でゆっくり進めていく。
この段階で最初に書いたような犬の状態を把握して、その後の治療につなげていく。
犬もすっかり安心してくれたところで
気になった肩甲骨周辺から前足にかけて丁寧に筋肉の硬結をとってあげて、ストレッチをする。
関節もポキッポキッとなる箇所もあったりした。
依頼者さんにこういった部分を説明して実際触って確認してもらう。
(飼い主さんに愛犬の状態をしっかり把握してほしいからだ)
下半身、特に腰回りはソフトにじんわり圧を加えるかんじで進めていった。
気血の流れが弱い部分は
手を当てがって(手当て)相手のエネルギーが内から湧いてくるのを待つ
くらいのイメージ。
(弱いところをゴリゴリ攻めるのはご法度ですよ!)
このころには犬はほとんど動かなくなっていた。
おなか周りはデリケートな箇所なので、ここもソフトにゆっくりと。
最初にチェックした時よりすでに柔らかく良いかんじの弾力になっていた。
おなか周りのバランスが良くなっている=全身の余計な緊張もとれ、気血の流れ、バランスも良くなった
ということになる。
あとは気になっていた首のツマリをとることにした。
犬の頭蓋骨の付け根からやさしく延長線上に押し上げるようにして、頸椎を伸ばすストレッチを。
犬も本当に気持ちよさそう (鼻水たらしちゃって 笑)
術後は、首周りが本当にすっきりして、我ながら驚いた。
飼い主さんも触ってびっくり。
筋肉と骨のラインが整って、筋肉の弾力性も戻っている。
僕も手ごたえがあったし、犬も完全脱力リラックス状態。
いや~、お互い最高の時間を共有できたね。
本当にありがとう。
また来月会おうね。